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2010.10.10 *Sun

生きること死ぬこと。

前の病院では、終末期の人が亡くなっても「お疲れ様」という気持ちだった。
1年目の時、最初の看取りはさすがにショックだけど、仕事をしているうちに慣れていって、死に対して鈍感になっていった気がする。亡くなることに「可哀想」とか思うよりも「今までよく頑張られたね、お疲れ様、おやすみなさい」って言う思いの方が強かった。まぁそれは今でも大きくは変わらないけど・・・
患者さんのほとんどの人が70~80歳代。だからだったんだと思う。

今の病院で就職した先が、比較的若い患者さんが多い科。患者さんの年齢は20~60歳代がメイン。70~80歳代もいるけど少なめ。
抗がん剤療法で入退院を繰り返す人が多く、長期で治療をする人が多いため患者さんの最期の経過を見ることが多くなった。それゆえに死に対する思いも聞くことが多くなった。
40代のAさんが亡くなる1ヶ月前、子どもへの告知がまだ出来ていなかった。
Aさん「子育てが一段落して、さぁ看護師に復帰しようとしたところで病気が見つかったの。夫は仕事を休むと厳しい仕事だから迷惑をかけたくない。子どもへの告知は・・・怖い。自分が死ぬことは怖くないけど、子どもに告知するのが怖い・・・。こうなることは最初から分かっていたのに・・・、自分も看護師だからこうなることは分かっていたのに・・・それでも・・・言うのが怖い・・・。先生はまだ頑張ろうって言うの。飲み薬の抗がん剤とか・・・。でも、もう私頑張れない。これ以上家族に迷惑がかかるなら、いっそ今死んでしまいたい・・・」
患者さんの前だというのに、話しているうちに私は泣いてしまった。

Bさんは生きることに希望を忘れない人だった。どんなに状態が悪くても「治るんだ」って言っていた。
Bさん「平均寿命は80歳くらいなのね。じゃあ私は後30年は頑張らないと」
そう言っていたBさんが最後の入院のとき。
私「Bさん、ここがどこだかわかりますか?」
Bさん「わからない・・・」
私「Bさん、ご自分の御名前が言えますか?」
Bさん「わからない・・・」
と、放心した顔で涙を流した。電解質異常を起こしていた。
私は気丈だったBさんの涙にいたたまれなくなった。

40代のCさんが亡くなる3日前。彼女の部屋に行くと泣いていた。何があったのか尋ねると。
Cさん「主人(単身赴任中で仕事のため土日しか来られなかった)が帰るのが寂しくて・・・。主人とは社内恋愛だったんです。転勤が多くて大変だったけど、主人と一緒だったから頑張れました。主人と結婚できて、私は本当に幸せでした。」
と、旦那さんとの馴れ初めや旦那さんへの思いをゆっくりゆっくりと1時間くらい話してくれた。
私はその場で泣きそうになったけど、涙腺を引き締めて・・・家で泣いた。


今、入院しているDさんは私と同い年。保健師で、元看護師。以前はうちの病院に勤めていた。
彼女が最初に入院してきたのはちょうど1年ほど前。
手術から帰ってきた先生が「あーもう、最悪や~ラプチャー(破裂)しとった~。もう、どーしよー」と気の抜けた声で言っていたのを覚えている。
抗がん剤を繰り返したが、効果は見られず、肺転移により肺に水が溜まり呼吸苦のため、今は部屋から出ることも出来なくなった。彼女とは色々な話をした。家族への思いや面会人への愚痴など。そんな彼女にもうすぐ誕生日だし、差し入れをしたいなと思い、何か好きなキャラクターはないか訊いたら「バーバモジャ」と言われた。
準日日深深の勤務だったので深夜明けで買い物に行った。さすがに「バーバモジャ」は売っていなくて、似たような黒くてもじゃもじゃしたネコのぬいぐるみを買った。彼女の反応を楽しみにして、昨日深夜勤務に行ってみると、準夜勤務の人から「Dさんの様子がおかしい、話しかけてもわかっていそうなんだけど目だけがきょろきょろして、喋られないみたい。右手も動かないし」と言われた。
先生は「脳転移かも」とのことだった。家族を呼んで付き添ってもらった。
私は渡すつもりだった黒猫のぬいぐるみを、そっとロッカーにしまった。
仕事帰りの車の中で泣いた。
16:28CM(0)TB(0)EDIT

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